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第23回 エンターテインメント部門 新人賞

トントンボイス相撲

プロダクト

『トントンボイス相撲』制作チーム(代表:大瀧 篤) [日本]

作品概要

プレイヤーの「トントン」という声に合わせてステージが振動することで力士を動かす、紙相撲をモチーフにした新しいスポーツ。当初は、高齢者の喉の機能を回復させるために有効な発声を、楽しみながら行えるリハビリとして開発された。その後スポーツ施設へ常設されるほか、アメリカやエストニアの子どもたち、タイやシンガポールのヘルスケアイベントでも体験の機会が設けられた。また、玩具として量産化され、全国の玩具店やオンラインストアなどで発売、台湾や香港にも進出した。ヘルスケアを「楽しさ」を中心に置いてソリューション開発した本作は、年齢、性別、障害の有無に関係なくプレイできるダイバーシティスポーツとしてグローバルな広がりを見せている。

贈賞理由

未来に生きてくるメディアテクノロジープロダクトは、人間を置いてきぼりにするものであってはならない。コミュニケーションツールとしての使命としてより良く「生きる」を応援し、寄り添うものであってほしい。まさに、この『トントンボイス相撲』を体験している人々は楽しそうに生きている。まるでバースデーケーキのロウソクを吹くように、喜びのある顔。見ている者の、温かい表情。こちらまで、うっかり嬉しい気持ちにさせてくれる。さらに世界に向かってボーダレスに、人間だからできる楽しみのある時間をもっと生み出し続けてもらいたい。(森本 千絵)