© IMAGICA Entertainment / DENTSU TEC

第7回 アニメーション部門 大賞

連句アニメーション「冬の日」

劇場アニメーション

川本 喜八郎 ほか [日本]

贈賞理由

短編アニメーションという、自由度の高いパーソナルな表現単位を組み合わせて長編に見立てる試みは以前から数多く行われてきた。スタイルや方法論が異なり、バラバラになりがちな各々の作品を繋ぐルールとして日本独自の“連句”を導入したことで、従来とは一線を画する強い必然を持った一本の「長編」を構築したのが本作である。その短さから発表形態に制約を受けがちな短編アニメーションに対する新たな可能性の開拓と、日本独自の文化をアニメーションという表現を用いて発展させたことは、本年度最大の収穫といえよう。そして参加した作家陣の華やかな競演を、普段短編アニメーションに接することのない人たちにこそ観て欲しい。