第25回 功労賞

belne

マンガ家/開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授

プロフィール

1955年、東京都生まれ。1976年、秋田書店『別冊ビバプリンセス』秋季号『青春書簡』でマンガ家デビュー。1985年、自費出版の『蒼の男』が新書館から単行本化。2000年代に朝日新聞出版の『ネムキ』で『異端文書』を発表。2007年から天碕莞爾名義で山本航暉の『ゴッドハンド輝』(2001-11)の構成監修を担当。同年から京都精華大学マンガ学部の講師を14年間務め、SEIKAマンガ教育研究プロジェクトに参加、プロジェクトメンバーとして『マンガで読み解くマンガ教育』(阿吽社、2014)を共著。また2013年5月5日開催コミティア104「ながやす巧原画展・結晶」など、多くのマンガ展示をプロデュース。1995年コミティア34の『ティアズマガジン』から誌上コミックワークショップを連載。1998年より新潟コミティアで実施型コミックワークショップの講師を務める。2021年4月より開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授。

贈賞理由

日本のマンガ出版において、有望な新人作家を育てることは業界の今後を支える一大事業となっている。belne 氏は早くから新人育成に尽力して来た。新潟でのコミックワークショップは20年以上に及び、膨大な数の作品を時に厳しく的確にアドバイス・激奨した。京都精華大学マンガ学部講師時代には、ベテランマンガ家として創作活動に励む傍ら、常に若いマンガ家志望者のために奔走していた。その指導はネームのつくり方からコマ割りや構成、キャラクターづくりまで事細かく具体的でわかりやすい。氏は多くの新人に寄り添い、言葉をかけ悩みを共有してきた。マンガ界の礎のようなその功績を、感謝の気持ちを添えてたたえたい。(おざわ ゆき)