第13回 功労賞

宮本 茂

ゲームクリエイター

プロフィール

1952年京都府園部町生まれ。1977年金沢美術工芸大学卒、任天堂株式会社入社。現在同社専務取締役情報開発本部長。『ドンキーコング』『スーパーマリオ』『ゼルダの伝説』をはじめとしたゲーム史に残る数々の傑作を手がけてきたゲームクリエイター。1990年日本文化デザイン賞、1993年日本ソフトウェア大賞’92「MVP」、1997年AMD Award ’96「Best Producer/Director賞」、1998年The First Annual Interactive Achievement Awards「THE HALL OF FAME AWARD」(アメリカ)、1998年第13回マルチメディアグランプリ「MMCA会長賞」、2006年レジオン・ドヌール勲章「シュヴァリエ章」(フランス)、2007年第12回AMD Award「功労賞」、同年TIME誌「TIME 100(世界で最も影響力がある100人)」(アメリカ)、2008年日本ゲーム大賞2008「経済産業大臣賞」、2009年ASIAGRAPH 2009「創賞」など、国内外にて多数受賞。近年プロデュース作品には『ピクミン』、『nintendogs』、『Wii Sports』シリーズ、『Wii Fit』シリーズ、『Wii Music』など大ヒット作品多数。

贈賞理由

宮本氏は世界中の人が知っているマリオの生みの親である。言語や習慣を越えて愛される作品は、メディアアートのひとつの理想形だ。氏は、自分のつくるものは作品ではなく商品だと語り、自身の作家性を否定している。しかし、どれだけ多くの人が宮本氏の作品でビデオゲームの世界を知り、楽しんだことか。世界中で活躍するゲームクリエイターで、宮本氏の作品に影響されていない人はいないだろう。宮本氏がいなかったら、ビデオゲームの歴史はまったく違ったものになっていたはずだ。これまでの活動を讃えると同時に、すばらしいゲームで楽しませてくれたことに感謝したい。さらに、今後も活躍を続けられることを強く望みながら、この賞を贈りたいと思う。