©Usamaru Furuya 2009

第15回 マンガ部門 審査委員会推薦作品

人間失格

単行本・雑誌

古屋 兎丸

作品概要

ある日、マンガ家である古屋兎丸がネタ探しに困りネットサーフィンをしていると、「人間失格」という個人サイトに出合う。そこには裕福そうな家庭の幼少期、麗しい少年期、そして老人のように生気を失った青年期の3枚の写真が掲載されていた。古屋はその写真の男、大庭葉蔵に興味をもち、彼の破天荒な人生が綴られた日記を読み始める。言わずと知れた文豪・太宰治の代表作をモチーフに、作家自身を作中に登場させ、現代を舞台に描かれた怪作。