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第15回 アニメーション部門 大賞

魔法少女まどか☆マギカ

テレビアニメーション

新房 昭之

作品概要

平凡な中学生の鹿目(かなめ)まどかは、ある日不思議な夢を見る。翌朝登校すると、夢で見た少女・ほむらが転校してくる。戸惑うまどかにほむらは意味深な言葉をかける。その放課後、まどかは「魔女の結界」に迷い込んでしまい、絶体絶命のピンチを魔法少女マミに助けられるのだった。やがて知る「魔法少女」という存在の真実。時間と人間模様が複雑に交錯する舞台で、真実に触れたまどかが取る選択とは?

贈賞理由

巧妙なシナリオと絵柄で異彩を放つ魔法少女アニメーション
昨年に続き、テレビシリーズが大賞を受賞した。今回は漫画・小説の原作ものではなくアニメ用オリジナル作品という点が高く評価された。アニメでは定番の「魔法少女もの」の設定を逆用し、観客が信じるジャンルの根幹さえゆさぶる批評的なワナを巧妙に仕掛けた意欲作だ。可愛く見える生物キュゥべえは、願いの実現と引き換えに魔法少女となって魔女と戦う「契約」をもちかける。「願望」に潜む恐ろしさとそれを超える「奇跡」の感動……いずれも人の心が生むものであり、表裏一体となっている。1週間経たないと続きがわからないテレビ放送の「メディア特性」を徹底活用し、心のせめぎあいのエスカレーションを美しい映像とともに極めていった。本作品には、何かを変えてみたいという変革のエネルギーが満ちあふれている。時代を変える触媒となる期待を込め、大賞を贈る。