第25回 功労賞

塩田 周三

ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役

プロフィール

1967年、兵庫県生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。1991年、新日本製鐡株式會社入社。異業種から転身し、1997年、株式会社ドリーム・ピクチュアズ・スタジオ立ち上げに参画後、1999年、株式会社ポリゴン・ピクチュアズ入社。2003年、代表取締役に就任し、海外マーケット開拓に注力。テレビシリーズ制作や海外市場をターゲットにしたコンテンツ企画開発を実現する。一方で、プリ・アルスエレクトロニカ(オーストリア)、SIGGRAPH(米国)、アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)をはじめとする審査員を歴任。2008年には米国アニメーション専門誌『Animation Magazine』が選ぶ「25 Toon Titans of Asia」の一人に選定された。2021年12月開催のSIGGRAPH Asiaではカンファレンス・チェアを務めた。

贈賞理由

近年、日本のアニメ産業の海外市場が国内市場を上回り、アニメが輸出品としての真価を発揮している。氏が代表を務めるポリゴン・ピクチュアズが、『スター・ウォーズ』シリーズ等の海外IPの委託制作や、Netflixオリジナルアニメの先駆けとして『シドニアの騎士』(2014)を製作したことで業界に与えた影響は計り知れない。またアヌシー国際アニメーション映画祭やSIGGRAPH等の審査員歴任や十数カ国での講演等の草の根外交により、塩田氏自身が、ともすれば内にこもる日本アニメ業界と海外市場をつなぐ架け橋となったことは、業界の未来にとってかけがえのない「功」と言える。(水﨑 淳平)