第8回 マンガ部門 奨励賞
昭和二十年の絵手紙 私の八月十五日
自主制作
私の八月十五日の会 [日本]
贈賞理由
この作品集はマンガ家たちの発案がもとになってでき上がったものだ。「昭和二十年八月十五日に、自分はどこにいてどうしていたか、あるいは何を思ったか、それを一人一枚の画にして展示会を開こう」と声をかけたのは、森田挙次氏をはじめとする「私の八月十五日の会」の幹事たちだった。この呼びかけに応じたメンバーはなんと111人にも達した。体験者もそうでない人も、皆それぞれの熱いメッセージをこめて描いた。展示会の評判もよく、ついに本としてまとめられたということだ。マンガ家が社会に対してできること、自分の発想で事を起こせることを示せた重みのある作品集だ。