第25回 アート部門 審査委員会推薦作品

気配の箱

メディアインスタレーション

佐藤 匡/山本 晃士 ロバート[日本]

作品概要

高さ約2.5mの黒い箱の中に浮かぶ、光の点群。その一部が規則性を持って動くと、鑑賞者は実物大の「人の気配」を察知する。認知心理学では、関節の位置を表す十数個の点だけで生物の動きが認知される現象「Biological motion」が明らかになっており、アニメーション作品や実用的な技術として活用されてきた。この知見を応用し展示された「気配」は見る者にある種の緊張感を与える。