こまねこ‐はじめのいっぽ‐

『こまねこ』つまり「齣撮り猫」。猫が人形アニメーションをつくる話だから、人形アニメの作者なればこその実感が描かれるべきでは、との意見もあった。猫が床へトンと下りる震動で人形が倒れないかな、などと思う。だが一面、この作品は、昨今珍しい、アニメの原点とも言うべき「子供向け」の愛すべき小品。結末の温かさに、作者の心情がこめられている。