第6回 マンガ部門 大賞
セクシーボイス アンド ロボ
黒田 硫黄 [日本]
贈賞理由
この作者による『茄子』のシリーズはすでに評価が高いが、この『セクシーボイス アンド ロボ』は、舞台をいまの日本の都会にとり、そこにうごめくさまざまな人たちの姿を、意表をついた主人公たちの設定により、いきいきと描き、作者の新しい世界を示している。 14歳の少女のキャラクターは魅力的で、その相棒の男をまきこみ、物語が展開し、今日的な都会のファンタジーがひろがり、ふくらんでいく。 描写スタイルもこの作者独自のものであり、その筆づかいは見事で、画面のすみずみまで楽しめる。