第17回 エンターテインメント部門 優秀賞
スポーツタイムマシン
メディアインスタレーション
犬飼 博士/安藤 僚子
作品概要
本作は、壁に投影される昔の記録と実際に「かけっこ」できる装置で、「山口情報芸術センター[YCAM]10周年記念祭」をきっかけに誕生した世界で最初の“スポーツのタイムマシン”である。過去の自分や、家族、友達、動物の走った記録に挑戦でき、自身の走った記録は3Dデータで同時に保存される。「走る」という行為が思い出だけでなく、メディアとして存在し続けることの面白さに着目した本作は、スポーツを通じて、過去、現在、未来を横断した身体コミュニケーションを提供する。山口市の多くの市民の協力のもと、商店街の中に設置され、展示期間中は「大メディア運動会」と称した祭りやワークショップを開催。多くの笑顔を生み出した。また、市民が自ら長期的に活用する方法を考える会議を開き、ウェブサイトなどの機能拡張も続けられている。
贈賞理由