© 鈴木太朗

第7回 アート部門 奨励賞

青の軌跡

インタラクティブアート

鈴木 太朗 [日本]

贈賞理由

暗くした空間の中央には白い台が置かれ、その周囲で人が動くと青い光のパターンが幻想的に変化する。白い薄布で覆われた天板の内部にはマトリックス状に四角い凹みが配置され、その中の小さなプロペラが回り始めると布が風を受けてわずかに持ち上がるために、凹みの奥からの青い光が柔く広がる。意外性のあるアイディアで、竹とんぼのようなプロペラがこんな変化を可能にするのが面白い。風と布というアナログな素材が生きている。