© うっかりペネロペ製作委員会

第11回 アニメーション部門 優秀賞

うっかりペネロペ

テレビアニメーション

高木 淳(監督) [日本]

作品概要

手描きの温かみのある絵によって、子どもの日常を優しい眼差しで綴ったフランスの絵本のシリーズが原作。3DCG技術を使い、背景もキャラクターも手描きタッチで絵本の世界そのまま再現された1話5分のショートストーリー。コアラの女の子・ペネロペの、好奇心に溢れた楽しい毎日を綴っている。

贈賞理由

手描きの絵具が温かみのある味を出している絵によって子どもの日常を優しいまなざしでつづったフランスの絵本のシリーズが原作である。お母さんが子どもに絵本を読み聞かせしているかのようなゆったりした時間のなかで、小さなコアラの女の子ペネロペの物語が展開していく。3DCG技術を使い、背景もキャラクターも手描きタッチで完璧に絵本の世界そのままが再現され、動きを与えられていることに驚かされる。最先端のアニメーション表現といえるだろう。硬質で冷たい表現に陥りがちな3DCGだが、この難題に真正面から取り組み、成功させたスタッフの力量は特筆に価する。幼児向けの作品としてさりげなく見せているのがとても贅沢だ。