© Ryo Okawara

第13回 アニメーション部門 奨励賞

アニマルダンス

短編アニメーション

大川原 亮 [日本]

作品概要

生命の躍動感を表現した手描きアニメーション。 生きる上での動作、行為をすべてダンスととらえ、音楽とシンクロナイズさせた。イメージの視覚化や、その連鎖、形態の変容(メタモルフォーゼ)など、平面アニメーションの特性を生かした作品。

贈賞理由

オレンジ一色の背景に黒い木炭のダイナミックな筆致で、生きとし生けるものの生と死が音楽とのシンクロとともに描かれ、見るものにエモーションを与える。世界初のアニメーションともいわれるラスコーの壁画を思いだした。荒削りではあるが、何よりも作者が「描く」「動かす」ことを楽しんでいることが伝わるからだ。「アニマ=生命」を与えるアニメーションの原初的で力強い魅力をたたえた、奨励賞にふさわしい作品である。