第12回 エンターテインメント部門 奨励賞
Gyorol
Web
「Gyorol」制作チーム代表 朴 正義 [日本]
作品概要
携帯電話とWebをリアルタイムに連動させ、新しいコミュニケーションの形を提案するコンテンツ。新しい技術の提案を、魚釣りのゲームに仕立てている。携帯電話でWeb画面に広がる水底の魚を釣りあげ、釣った魚は名前をつけて水槽で鑑賞することができる。今後もさまざまな形での展開が期待される。
贈賞理由
この作品、いくら実験的なものだとはいえ、デザイン表現と説明があまりにチープなため、作品に内包された技術や新たな取りくみという側面を拾いあげにくく、一度は選考から落ちかけた。しかしこの作品は、携帯電話を連動させた作品が多いなかで、唯一表示デバイスを選ばずに、携帯電話を使ってリッチなインタラクションが行なえる実証実験であり、「パソコンと携帯電話」という従来の枠を越え、今後発展が予想されるデジタルサイネージにおける新たなインタラクティブ体験を生みだす幅広い可能性を秘めている。最終審査会では、そうした既成概念を越える新たなメディア体験創造の可能性を提示した点が評価された。