第9回 受賞作品エンターテインメント部門Entertainment Division
大賞
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Flipbook!
ウェブサイト
Juan Carlos Ospina GONZALEZ [コロンビア]
誰にでもたやすく簡易アニメーションがつくれるウェブサイト。指示に従って数枚のフレームに線を描くだけで、たちまちその絵が生き生きと動きだす。世界中から日々刻々と登録されるパラパラマンガが楽しめる。
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Flipbook!
ウェブサイト
Juan Carlos Ospina GONZALEZ [コロンビア]
誰にでもたやすく簡易アニメーションがつくれるウェブサイト。指示に従って数枚のフレームに線を描くだけで、たちまちその絵が生き生きと動きだす。世界中から日々刻々と登録されるパラパラマンガが楽しめる。
優秀賞
奨励賞
審査委員会推薦作品
大玉
斉藤 由多加
男前豆腐店株式会社
Web
MONKEYDASH 太陽
クックせんちょうとポテトのほし
Web
水藤 祐之 (imaginative inc.)
携帯特化型コンテンツ「マージナルプリンス~月桂樹の王子達~」
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
マージナルプリンス製作プロジェクト代表 有馬 あきこ
ゲームボーイミクロ
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
開発技術部 岡田 智
新横浜ありなinアキハバラ(おたく:人格=空間=都市 ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展-日本館出展フィギュア付カタログ )
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
大嶋 優木
喧嘩番長
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
『喧嘩番長』プロジェクト (スパイク/ワイズケイ)
電気グルーヴ×スチャダラパー/Twilight アブストラクトな林檎たち
映像
宇川 直宏
電気グルーヴ/弾けないギターを弾くんだぜ
映像
ピエール瀧
どっちねこ
Web
よしだ のりこ/こぼり けいこ/プロデューサー:余語 高志(コスモインタラクティブ)
ドラゴンクエストⅧ 空と海と大地と呪われし姫君
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
堀井 雄二
東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
ユーザー層拡大プロジェクトチーム代表 河本 浩一
ドット君
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
テラドットプロジェクト代表 中村 雅裕
ぼくらのかぞく
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
綾部 和 (ミレニアムキッチン)
ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
九条 一馬
明治ミルクチョコレート いつでも、どこでも篇
映像
辻川 幸一郎
やわらかあたま塾
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
やわらかあたま塾開発チーム代表 吉信 智章
よろしゅおあがり TASTE OSAKA
Web
西田 幸司(RAKU-GAKI)
ライブアース
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
ライブアース開発チーム プロジェクト・ディレクター 上田 壮一
ルール オブ ローズ
映像
©Sony Computer Entertainment Inc.
ワー
映像
AOKIチーム トーマ・ピエ (AOKI Prod. )
惑星の旅
Web
「惑星の旅」制作チーム代表 入道 隆行
ワンダと巨像
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
ワンダと巨像制作チーム代表 上田 文人
Fourtris
Web
Mirek NISENBAUM / Studio Mobile team
ANAユニフォームコレクション
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
造形企画製作 宮脇 修一(海洋堂)/キャラクターデザイン 西E田(海洋堂)
h-「H.Y.S」CM
映像
宮内 亜美
HYBRIDWORKS
Web
星野 正樹
IMMEASURABLE MYSTIC BOOK
映像
平沢 翔太
L’arc~en~Ciel/叙情詩
映像
小島 順二(ディレクター)/松岡 公一(プランナー)/木城 慎也(プロダクションプロデューサー) [日本]
METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
小島 秀夫
NIKE BUKATSU “Katsu-kun”
映像
佐藤 澄子/米村 浩 (Wieden + Kennedy Tokyo)
NTTレゾナント goo-The One Spot Project「みつけに、いこう。」篇
映像
高松 聡/辻川 幸一郎
OH!くんの反乱
映像
石田 康成/福本 賢志
TileToy
ゲーム/遊具/キャラクター/その他
Tuomo TAMMENPÄÄ / Daniel BLACKBURN
YOSUI TRIBUTE
映像
AOKIチーム代表 デファイ・クリストフ (AOKI Prod. )
4D2U NAVIGATOR
Web
国立天文台4D2Uプロジェクト代表 小久保 英一郎(動画・静止画)/小阪 淳(Flashプログラミング・デザイン)
審査講評
- 宮崎 光弘アートディレクター【作品カテゴリ別講評】ウェブ本年度のエンターテインメント部門のウェブ作品は、大変レベルの高いものが数多く集まった。しかもまったく違う性格の作品も多く、審査の段階ではさまざまな議論が行なわれた。ブロードバンドが急速に普及するなかで、従来のインターネット環境では視聴することが困難だった映像コンテンツも、現在ではストレスなく見られるようになり、単純に映像を流すだけでなく、インタラクティブな要素を取り入れた魅力的なコンテンツが数多くみられた。一方では、インターネット上の更新情報を利用して、さまざまな既存のコンテンツの情報を作品の要素として取り込み、ひとつのエンターテインメントにまとめた作品など、新たな試みを行なう作品もあった。作品の傾向はさまざまであったが、進化するインターネット環境を巧みに利用した、魅力的なコンテンツが数多くみられたことは喜ばしい。来年度はこの傾向がますます進化し、思いもよらぬような新たなウェブ作品が登場する予感がして楽しみである。
- 中島 信也CMディレクター【作品カテゴリ別講評】映像このカテゴリーへのエントリーは、これまでゲームのオープニング映像や劇場用映画のVFXなどの作品が主であったのだが、昨年あたりから「広告映像」や「ミュージック・ビデオ」、それに個人でつくったCG作品などが加わり、一気に多様性を増してきた。これは「クリエイティビティはメディアを問わない」ということの証であるが、その映像のおかれている立場が消滅したわけではなく、むしろそれぞれの領域が鮮明になってきていることが多彩さの要因となっていて、楽しく感じられた。
- 石原 恒和【作品カテゴリ別講評】ゲーム・遊具・キャラクター・その他メディア芸術祭に出品するということに対して、もう少し頭を使ってほしい、あるいはもっと積極的なプレゼンテーションをしてほしい、と感じるものが多かった。大企業系商品は、そのTVコマーシャルをつないだだけのものや、ゲームショウで見せたビデオクリップの流用がほとんど。個人作品系は、プレゼンテーションという考え方すらない「作品を見てもらえばわかります」的な思い込みの強いものか、きわめて不親切なものが大半であった。これでは審査する側は、たまったものではない。決してプレゼンビデオにお金をかけろと言っているのではない。作者自らが、自分のコトバで、作品コンセプトと出品意図を明確に語ってくれれば、それでいい。そんなシンプルなことを出品者の皆さんにお願いしたいと思う応募状況と内容であった。作品の傾向としては、新しいプラットホームが徐々に出そろってくるなか、その環境に合わせた新規な試みに期待したが、従来の作品からの移植にすぎないものが多く残念であった。もちろん受賞した作品は、そうではないオリジナリティがあったからこそ選ばれたものである。
- 中島 信也CMディレクター広告映像の強みはそれ自体がもつエンターテインメント性「広告映像」は「芸術」とは対極に位置するものだが、エンターテインメント部門創設で門戸が開かれた。CGでありつつ、感性に訴えかける空気感の『芝浦アイランド』。最後までグランプリを争った『WAMONO』はキャラクター造形、画面構築など非常にレベルが高い。広告映像はそれ自体がエンターテインメントとして完結している点が強みであろう。グランプリの『Flipbook!』は「作品とよべるか?」などの議論がでたウェブサイトだが、新しい感動を与え「メディアの未来」を予感させる点が評価された。広告サイト『ボーダフォンデザインファイル』も入賞。ゲーム部門からは新しい遊びの形を提案した『ニンテンドッグス』が入賞。思わず「かわいい」と心を動かす表現力が評価されたが、ゲーム全般をみると今後もっと新鮮な感動を期待したいところである。