第11回 受賞作品マンガ部門Manga Division
大賞
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モリのアサガオ
郷田 マモラ [日本]
新人刑務官・及川直樹が死刑囚たちと日々向き合い、葛藤する姿を通して、死刑制度の「今」を浮き彫りにした作品。緻密な取材を元に、「死刑制度」という重いテーマに真正面からぶつかっている。
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モリのアサガオ
郷田 マモラ [日本]
新人刑務官・及川直樹が死刑囚たちと日々向き合い、葛藤する姿を通して、死刑制度の「今」を浮き彫りにした作品。緻密な取材を元に、「死刑制度」という重いテーマに真正面からぶつかっている。
優秀賞
奨励賞
審査委員会推薦作品
おおきく振りかぶって
ひぐち アサ [日本]
オケラくん
オンラインマンガ
大森 清一郎 [日本]
カッパマキ
自主制作
筑濱 カズコ(構成:筑濱 健一 / 作画:筑濱 和子) [日本]
御暖漫玉日記
ストーリーマンガ
桜 玉吉 [日本]
機動戦士ガンダム THE ORIGIN
ストーリーマンガ
安彦 良和/矢立 肇/原案:富野 由悠季 [日本]
グライディングREKI
オンラインマンガ
姫川 明 [日本]
ケロロ軍曹
ストーリーマンガ
吉崎 観音 [日本]
センネン画報
オンラインマンガ
今日 マチ子 [日本]
全力ウサギ
その他
イケダ ケイ [日本]
南無者心經
自主制作
矢尾板 賢吉 [日本]
鋼の錬金術師
ストーリーマンガ
荒川 弘 [日本]
裸のアヌーシュカ Les Anouchkas Dénudés
自主制作
池田 ハル [日本]
ハチワンダイバー
ストーリーマンガ
柴田 ヨクサル [日本]
ひよこ産業製品カタログ
自主制作
柴本 翔 [日本]
秘密 -トップ・シークレット-
ストーリーマンガ
清水 玲子 [日本]
もやしもん
ストーリーマンガ
石川 雅之 [日本]
minus.
オンラインマンガ
Ryan ARMAND [アメリカ]
闇金ウシジマくん
ストーリーマンガ
真鍋 昌平 [日本]
預言者ピッピ
ストーリーマンガ
地下沢 中也 [日本]
SLANGEHUND-SNAKEDOG-HEBI INU
その他
Helle Vibeke JENSEN [デンマーク]
Tokio mravinjak / Tokio Suana
自主制作
Stanko GOJIC [ボスニア・ヘルツェゴビナ]
ZONE
コママンガ
藤 昇 [日本]
審査講評
- 藤本 由香里明治大学准教授【作品カテゴリ別講評】コマ・自主制作・オンラインマンガ・その他マンガ部門の総数自体は減っているが、これは主にストーリーマンガ部門で出版社が応募作品をより厳選してきた結果と考えてよい。その他は、今回コママンガの応募がやや減ったことを除けば、堅調に応募数が増えており、なにより、昨年激減した海外からの応募が復調し、実際に複数の作品が推薦作品として入選していることは喜ばしい。その結果を受けて今年は多彩な作品が推薦作品として選ばれている。展示を見ていただければ、マンガの形態も実にさまざまになってきていることを実感していただけるだろう。今年はとくにオンライン作品が増えたが、見せ方に工夫のある作品が少なかったことは気になった。携帯コンテンツとしては別の見せ方をしている作品もあるのだから、そのアピールをはっきりとすべきだったのではないだろうか。
- しりあがり 寿マンガ家【作品カテゴリ別講評】ストーリーマンガ「何をどう選んだらよいのやら」それがボクの正直な感想だった。他の審査委員のみなさんも同様だったのか、審査は盛りあがった。この作品はオモシロイ。いやいやこちらの作品のテーマの方が時代性がある。この作品は一見地味だがそうたやすく描けるものではない。こちらの作品の実験的な手法には大きな可能性があるのではないか?などなど。それほどストーリーマンガの候補作は粒ぞろいで、次々に出される評価の視点が、まさに集まったマンガの多様性とそのレベルの高さを示していた。そしてなにより印象的だったのは、審査が終わった時。ホッとするより先に、惜しくも賞を逃した作品に、「すみません」と謝りたくなったことだった。
- モンキー・パンチマンガ家作品本位の選考が生みだす新たな可能性今年の応募作品は283点。そのうち最終審査対象作品として35作品が残った。昨年同様、今年も大賞作品と優秀賞作品が二転三転した。それ程にどの作品がどの賞に選考されても当然と思えた力作が揃った。時間を忘れ上質の作品群を読破するのは、審査員冥利に尽きて最高に幸せを感じた。なかには確かに目を覆いたくなる残酷な描写の作品や巻物風に作画した実験的な作品もあったが、そこには説得できる必然性がやや不足し審査委員全員を理解させるにいたらなかったことは確かであり、残念である。また、今後期待をもてるであろう新しいマンガの表現手段としての自費出版作品、ニューメディアを駆使したオンラインマンガ、デジタルマンガ等に審査委員を唸らせる作品が今回も少なかった。次回に大いに期待したい。